凸版印刷、トッパン・エヌエスダブリュ「セキュリティインフラ事業」へ進出
〜コンソーシアム(企業連携)による「セキュアBPRサポート」サービスを提供開始〜
2005年2月4日
凸版印刷株式会社
株式会社トッパン・エヌエスダブリュ
凸版印刷株式会社と株式会社トッパン・エヌエスダブリュ(以下当社)は共同で、「セキュリティインフラ事業」に進出し、企業活動の様々な側面(ビジネスプロセス)で起こりうる「情報リスク」に備える事業基盤構築の支援サービスとして、「セキュアBPRサポート」の提供を開始します。
これにあたり、従来からセキュリティ製品の製造・販売で提携関係にある各企業とコンソーシアムを形成し、クライアント企業にとって管理が容易な「統合的セキュリティ環境」を実現していきます。
サービス化の背景と狙い
当社は従来から、自社の強みである「ICカード」「ICタグ」「アウトソーシング」の各ソリューションを軸として、クライアント企業の様々なセキュリティニーズを満たす製品を提供し、企業のBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)のお手伝いをして参りました。
一方、昨今の情報漏洩事件・個人情報保護法の施行などにより、情報セキュリティに対する社会の関心は急激に高まっており、今やセキュリティは、通信や電気・ガス・水道と並んで重要な社会インフラのひとつになりつつあります。
そこで当社は、単なる製品・ソリューションの提供にとどまらず、広く企業のセキュリティ基盤構築の支援を行うインフラ構築事業へ進出、顧客企業にとってさらに付加価値の高いサービス提供を図ります。
この事業を推進する上では、当社単独ですべての資源(リソース)を準備するのは困難であり、また単独製品群を個別に提供することは、顧客企業にとっても管理が煩雑になるというデメリットがあります。そこで、従来から当社とセキュリティ製品の開発・販売・製造において提携関係にある、国内外多数の大手企業とコンソーシアムを形成し、顧客企業にとって一元管理が可能な「統合的セキュリティ環境」の提供を目指してまいります。
「セキュアBPRサポート」概要と製品群
「セキュアBPRサポート」では、主に以下1)〜4)の企業活動におけるセキュリティ基盤構築を支援します。
1.オフィスワーク
1)入退室の管理
- ビル、建物やオフィスフロアへの入退室を、社員証ICカードおよび生体認証技術により、許可された人員以外の出入りを制限します。
⇒「入退室管理システム」
2)情報のアクセス管理
- サーバ上に電子ファイルとして保存されている重要情報に対して、許可された者以外のアクセスを制限します。
⇒「アクセス認証ツール」
- 各社員のPCに対してアクセスレベルを設定し、不要なアプリケーションのインストール防止、USBメモリ等の使用制限による情報の持ち出しを制限、PCの稼働状況をモニタ・レポートする機能を提供します。
⇒「PCセキュリティ」
3)重要文書の保管管理
- ICタグを使ったファイルキャビネットを提供し、保管文書の閲覧・キャビネットからの持出しを監視します。
⇒「セキュリティキャビネット」
4)重要文書の複製管理
- 重要文書作成の際、電子すかし技術を応用して特殊処理を施した用紙(通常のプリンタで利用可能)を使用することで、コピー機による複製・改竄を容易に判別。
⇒「セキュリティペーパー」
5)重要文書の流通管理
- プリンタによる重要文書の出力を、社員IDと連動させてコントロールし、出力文書の放置や持去りを制御します。
⇒「プリントセキュリティシステム」(開発中)
- ICタグを利用して、「社内便」として流通する文書のトレーサビリティを実現します。
⇒「積層式ICタグ」
以上の1)〜5)を、1枚の社員証ICカード(非接触式)で管理可能な、統合されたシステムを提供致します。
2.社外(営業)活動
1)営業端末(PDA)からの情報漏洩防止
- たとえ暗号化してあっても外部に流出してしまえば「情報漏洩」と見なされます。そこで、特に外部に持出す営業端末においては、情報の暗号化とともに分割処理するツールを実装し、端末の紛失・盗難における情報漏洩を防止します。また、営業活動において閲覧される各種情報の印刷制限やキャプチャの禁止、キャッシュ上に一切情報を残さないツールにより情報の漏洩を防止します。
⇒「暗号、分割処理ツール」
2)営業端末の位置情報管理
- 営業員や保有する端末の位置情報を管理・トレースする事で、不適正利用の制限を実現します。
⇒「位置情報管理ソリューション」
3.顧客との情報通信
1)顧客への通知・情報提供/情報収集
- ダイレクトメールや電子メールによる顧客への通知・情報提供や、紙媒体や電子媒体、Web等を利用した情報収集におけるセキュリティを確保します。
⇒「セキュアコミュニケーションツール」
4.企業間取引
1)企業間の相互認証
- 企業間の電子取引や情報交換におけるセキュリティを確保する、相互認証システムを構築します。
⇒「PKIカードソリューション」
2)プライベート認証局の構築
- 相互の正当性を証明するプライベート認証局の設置や電子的な公証サービスにより、企業間取引の安全性を高めます。
⇒「認証局構築支援」「電子公証サービス」
3)デジタルコンテンツの権利保護
- 販売されるデジタルコンテンツの著作権等を保護する目的で、複製・改竄・再利用の防止を実現します。
⇒「DRM(Digital Rights Management)ソリューション」
上記1.〜4.のセキュリティ基盤構築に向けて、コンソーシアムを形成する各企業とのアライアンス・共同開発による機器を当社の強みである「ICカード」「ICタグ」をキーデバイスとして連結し、「統合システム」として提供します。また、業務の「アウトソーシング」により、安全・確実な運用を行います。
さらに川上のサービスとして、顧客企業における情報セキュリティの実態調査・分析や、本来のあるべき姿とそれに向けた施策の立案・運用ルールの整備などを、各種コンサルサービスとしてご提供致します。
⇒「個人情報保護コンサル」「ISMS認定取得支援コンサル」「Webセキュリティコンサル」
- 「セキュアBPRサポート」サービス提供開始:2005年4月1日より(開発中の製品は、終了次第投入)
■コンソーシアム構想について
1)コンソーシアム形成にあたっては、現在提携関係にある各企業の参加を要請します。
- 国内大手電機メーカ
- PC関連事業者
- 国内大手SIer
- ゲート、鍵メーカ
- オフィス品サプライヤ
- オフィス什器メーカ
- 総合商社
- クレジットカード会社
- 運送業者
2)各企業に対しては、キーデバイスとなるICカード・ICタグの基本情報を開示し、「統合システム」構築に向けた連携を推進します。
■売上目標
2005年度中 10億円
株式会社トッパン・エヌエスダブリュ
凸版印刷のICビジネス及びEビジネス分野のビジネス拡張を目的に、凸版印刷と独立系1部上場SI企業であるNSWが合弁で設立。事業としてICソリューション、Webソリューションを主軸にシステムの企画コンサル・開発・運用を行う。
凸版印刷株式会社
総合印刷業。証券・カード、商業印刷、出版印刷、Eビジネス、パッケージ、産業資材、エレクトロニクス、オプトロニクスの8部門で事業展開。